【ポケモンSV シングルS17 最終861位】瞑想ラティオス軸サイクル構築

終結

最終順位:861位

最終レート:1904

 

 

はじめに

こんにちは!へなちょこトカゲ(TN ブージャム)です。今回レギュレーションFで目標としていた3桁順位を達成することができたので構築記事をまとめました。

ラティオスを軸としたサイクル構築で特に縛ったわけではないですが、使用率20位未満のみで構成されたパーティーになっています。おそらく誰も使っていない並びなので興味がてら少しでも読んでもらえると嬉しいです。

 

構築経緯

レギュレーションFの開始時にアカツキガチグマ、ポリゴン2が流行すると考えそれらに強く、起点にできるポケモンを探した時に瞑想みがわり鋼ラティオスを思いついた。

このラティオスを軸としたサイクル構築を作ることを目指し、鋼ラティオスとタイプで補完が取れ、パオジアン、ウーラオスへの対策になるHBアシレーヌを2体目に選んだ。鋼ラティオスアシレーヌでサイクルを行う際、炎オーガポンを受けられないため、炎オーガポンの受け先としてHBヒスイウィンディを3体目に選んだ。この3体では特殊受けがいなかったため眼鏡ハバタクカミにも後出しが可能なHDカビゴンを4体目に採用。ここまででサーフゴー、ブリジュラスが重いためこれらに強いチョッキCS原種サンダーを5体目に採用。最後にトドロクツキへの対策にHBコバルオンを採用した。

この6体で回す中で電気テラスパオジアンに何もできず負ける試合が多く、またアシレーヌなしでは格闘の一貫がありすぎたためヒスイウィンディをHB炎ケンタロスに変更した。またサーフゴーやイエカシラオオニューラの並びが重く感じたため、それらとトドロクツキに役割を持てるASテツノワダチをコバルオンの代わりに選んだ。ここまでで対戦を繰り返す内にハバタクカミが重いことに気づいたので、アシレーヌをHAマリルリに変更し、パーティーを完成させた。

 

個体紹介

ラティオス@たべのこし

特性:ふゆう

性格:臆病

テラスタイプ:鋼

技構成:ラスターパージ/波動弾/瞑想/身代わり

調整:H252 B124 C4 D44 S84

HB

鋼テラス時

A+1 A特化カイリュー神速 身代わり15/16耐え

チオンジェン イカサマ 身代わり12/16耐え(a個体値3以上で乱数up)

HD

瞑想1積み鋼テラス時

C特化ガチグマ ブラッドムーン 身代わり15/16耐え

眼鏡C特化ハバタクカミ ムーンフォース 身代わり14/16耐え

S:オーガポン意識して最速ドリュウズ(88族)抜き

 

この構築の主軸かつ今シーズンの相棒枠。

レギュF開始時にはみがわりが警戒されることなく、かなり強かったがすぐに流行ってしまった。他の人が使うみがわり瞑想型との違いはかなり耐久に振っていること。

受けポケモンであるポリゴン2ママンボウグライオン、ヘイラッシャなどはもちろん、鋼テラスをすればガチグマ、カイリューランドロスもみがわりを残し起点にできる。特にあくびガチグマはみがわりであくびを避けられれば、鋼テラス瞑想でブラッドムーンを高確率でみがわりが耐えるため、起点にしやすかった。よく後出しされるサーフゴーもみがわり瞑想で起点にできることが多かった。またみがわりがあることで有利対面でみがわりを残し、後出しされるパオジアンやイーユイには一発波動弾を打ち込んで裏に交代するサイクルが強かった。

しかしどうしてもハバタクカミには弱く、1瞑想では眼鏡マジカルフレイムには打ち負け、電磁波たたりめにはボコボコにされることが多々あった。また耐久に振った分火力がないことが欠点で水テラスを切ったウーラオスを一撃で倒せず、返り討ちに合うことが多かったため鋼テラスを安易に切らないことが重要だった。

技は悪への打点として波動弾は確定で、受けを許さないラスターパージを採用したが、ハバタクカミ、クレセリアラティアス、クエスパトラと瞑想の積み合いになって負けることが多かったため、サイコショックがほしいとも感じた。

選出率は90%以上でダントツの1位。アカツキガチグマ入にはほぼ必ず選出していた。テラスタルも基本的にラティオスに使用した。

 

ケンタロス(パルデア炎)@オボンの実

特性:威嚇

性格:腕白

テラスタイプ:草

技構成:レイジングブル/ボディプレス/岩石封じ/鬼火

調整:H244 B220 D44

H:奇数最大

S:S-1 最速トドロクツキ抜き、S-1 準速135族抜き

B:残り

 

ラティオスアシレーヌのサイクルでネックとなる炎オーガポン受けとして採用。

炎オーガポンを受けれるポケモンとしてヒスイウィンディ、ラウドボーンと試したがアシレーヌがいない場合に、ラティオスが鋼テラスをするとヒスイウィンディは格闘が一貫してしまい、ラウドボーンは悪が一貫する点が弱く感じた。それらと異なり炎ケンタロスは格闘で抜群をつかれず、悪も半減できる点で最も相性がよかった。

またアシレーヌでは電気パオジアンを受けられず負けることが多かったが、炎ケンタロスは炎オーガポンのついでにパオジアンも受けられるためかなり使いやすかった。ウガツホムラにも受け出しでSを下げることぐらいはできる。

ケンタロスの強みとして、物理耐久が高いにも関わらず割と速い点が使いやすかった。遅いウーラオスやイダイトウ、カイリューに上から鬼火が入れられたり、岩石封じ1発で多くの相手を上から殴れることが非常に強かった。

一方、炎ケンタロスの欠点としてフェアリーを半減できず、ハバタクカミに駆逐されることが多々あった。

技は悪への打点として、ボディプレス、ラティオスへのサポートとして岩石封じ、鬼火、アローラキュウコンやサーフゴーへの打点にレイジングブルを選んだ。S上昇したハバタクカミには岩石封じ1発ではラティオスで抜くことができないため怖い顔がほしいと思うことが多々あった。

持ち物は受け出しするサイクル回数を増やすためにオボンとしたが、鬼火や岩石封じを外して負ける試合が多かったため広角レンズもいいかもしれない。

基本的にテラスタルは切らないが、どうしようもないときに草テラスすることで水オーガポン、イダイトウを鬼火で止めることができたり、ドーブルの胞子を防ぐことができ使い勝手がよかった。選出率は2位。

 

マリルリ@ゴツゴツメット

 

特性:ちからもち

性格:意地っ張り

テラスタイプ:悪

技構成:アクアブレイク/アクアジェット/じゃれつく/アンコール

調整:H252 A252 S4

 

ラティオスと最も相性がよいと考えられる水フェアリー枠として採用。

もともとはゴツメクイタンアシレーヌを使っていたが、ラティオスケンタロスアシレーヌではハバタクカミに負けることが多すぎたため、ハバタクカミに強めなマリルリへ変更した。大きな違いとしてクイタンがなくなり、サイクルの難易度が上がったが、狙い通りハバタクカミに押し切られる試合は減少した。

持ち物はパオジアンやウーラオスを意識してゴツメを持たせた。これによりとんぼで逃げていくランドロスやトドロクツキを削ることもでき非常に有用だった。

技は攻撃3種は確定として残り一枠を悩んだが、アンコールの使用感が非常によかった。マリルリのアンコールは警戒がうすく、ステロを撒いたディンルーやコータスをはめて裏に一撃与えることや、剣舞水オーガポンなどの積みを止めて勝つ試合が多くあった。

ラスタルは水や炎、草の方が確実に強いが構築単位でエスパータイプが重かったため悪とした。ラティオスでは決して勝てない、ラティアスやクエスパトラなどの瞑想アシパエスパータイプに対して、アシパが飛んでくるタイミングで悪テラスを切り、アンコールで縛って倒す動きでなんとか乗り越えていた。

ディンルーやウーラオスがいる構築に初手で出すことが多かったが、初手でアカツキガチグマと対面し、ノーマルテラスブラッドムーンで吹き飛ばされてそのまま試合に負けることが多かったので、努力値や持ち物は改良するべきかもしれない。

選出率は3位。余談だがS16の最終日に意地っ張りミントを食べていないことが発覚し絶句した。

 

サンダー(原種)@突撃チョッキ

 

特性:静電気

性格:控えめ

テラスタイプ:炎

技構成:放電/暴風/熱風/ダブルウィング

調整:C252 D4 S252 

 

流行のでんじはを受けないポケモンでブリジュラス、サーフゴー、ウーラオスの対策枠として採用。

他候補としてランドロストリトドンも検討したが、どちらもウーラオスが重くなりそうなため見送ることにした。サンダーの偉い点は控えめで最速ブリジュラス、最速サーフゴーを抜ける点と物理受けの印象から舐めたプレイングをしてくれる点にある。レギュF初期ではブリジュラスの眼鏡流星群や、エレクトロビームを耐えて、熱風2発で倒す動きが読まれにくく強かった。またサーフゴー対面では悪巧みから入られることが多く、1発目放電をうつことで居座ってもらい熱風で始末する動きが多々あった。サンダーに対してガチグマをよく後出しされるが、暴風2発で返り討ちにできる試合も頻繁にあった。

技は放電、暴風、熱風は確定で残りとんぼがえりが最も強いと思うが構築単位でキノガッサが非常におもいため、キノガッサを瞬殺するためだけにダブルウィングを採用した。しかしこのパーティーで300戦以上対戦しても狙い通りキノガッサを瞬殺できた試合は一度もなかったのでおそらくとんぼの方がよい。

技が当たれば強いがやはり暴風、熱風を外して負けることが多かったので、あまり使いやすくはないと感じた。選出率は4位。

 

カビゴン@でんきだま

 

特性:免疫

性格:慎重

テラスタイプ:毒

技構成:冷凍パンチ/地震/投げつける/アンコール

調整:H156 A228 B20 D100 S4

HB

無振りグライオン地震 乱数3発 5.2%

HD

臆病眼鏡イーユイ 悪の波動 確定3発

臆病眼鏡ハバタクカミ ムーンフォース+妖テラス ムーンフォース 乱数95%耐え

 

レギュレーションEで開発した起点作成型カビゴン

ハバタクカミ、イーユイ、アカツキガチグマなどに後出しして誰かを麻痺らせることを狙いとしている。ハバタクカミはカビゴンを後出しすると引いてくれることが多いが、甘えるや挑発で居座られることも多くあった。そんなハバタクカミに対しても、電気玉投げつけるやアンコールがあれば難なく起点に変えることができる点が非常に強かった。また特殊受けのついでに特性を免疫とすることでグライオンドヒドイデなどのどくどく対策にも役立った。

このように強い点はあるのだが、実際のところ中々扱いが難しい。投げつけるは1度しか使えず、相手が鈍足受けポケモンに引いた際にはメリットが乏しい。また上からはたき落とされて投げつけれないことや、投げつけても隠密マントに弾かれることも多くあった。

技はグライオンランドロスカイリューへの打点に冷凍パンチ。麻痺らない相手への打点に地震。コンセプトの投げつけるまでは確定で、残りを最初は地割れにしていた。地割れの強い点としてディンルーやママンボウなどの耐久ポケモンに容赦なくプレッシャーを与えられる。しかし、この技構成では投げつけた後に起点にされてしまうことが多々あった。特にカイリューは地割れも効かないため麻痺らせたとしても竜舞を積まれ、神速連打で負けることがよくあった。そこで地割れをアンコールに変更した。カビゴンのアンコールは誰も警戒しないため、やることがない不利対面はとりあえずアンコールしておけば、舐めて積んでくる相手を止められて非常に有効だった。選出率は5位。



テツノワダチ@ブーストエナジー

 

特性:クォークチャージ

性格:陽気

テラスタイプ:ステラ

技構成:地震/アイアンヘッド/アイススピナー/テラバースト

調整:H12 A252 S244

A:最大

S:準速トドロクツキ抜き

H:余り

 

上記5体の補完枠。ラティオスの通りが悪い相手へのアタッカーとして採用。

ラティオス軸でかなり苦しかった相手として、トドロクツキが挙げられる。トドロクツキへの対策として初めはコバルオンを使用していたのだが、その場合どうしてもサーフゴーが重くなったり、イエカシラオオニューラの並びに歯が立たないことが判明した。そこでトドロクツキに強く、それらの対策にもなるポケモンを探した結果見つかったのがテツノワダチである。一見、テツノワダチは特にトドロクツキに強い印象はないかもしれないが、最近のトドロクツキはアクロバット、はたきおとす、アイアンヘッド、スケイルショットの技が採用されており、地震を切っている個体が多いことに気づいた。そのためはたきおとす以外は半減で受けられ、ブーストエナジーのおかげではたきおとすも威力が低いのでトドロクツキに強く出られる。

基本的には他2体でサイクルを回し、最後の詰めとしてテツノワダチで全抜きする試合展開を目指した。一方、イエカシラオオニューラには初手から選出した。イエッサン対面では地震から入ることでアイススピナーを警戒して受け出されるオオニューラを一撃で処理することができ、そのまま3タテする試合が多くあった。オオニューラに交代されない場合も、地震+アイススピナーでイエッサンを倒し、サイコフィールドを破壊できるため有利に試合を運ぶことができる。

テラスタイプはオーガポン、ウーラオスへの打点として飛行、イダイトウ、アシレーヌへの打点として草など色々検討したが、ステラテラバーストが楽しそうだったのでステラにした。テツノワダチは鋼、地面、氷と技範囲が広く、弱点をつきやすいのでテラスタルで受けて倒そうとする相手が多く、そのような相手にどのテラスでも抜群をつけるステラは非常に相性がよかった。またテツノワダチ一番の弱点である火力の低さもステラで補えるため非常に使い勝手がよかった。甘えるハバタクカミもステラを切ればアイアンヘッドで押し切ることができた。

トドロクツキがいた場合は選出することを心掛けたが、ブーストエナジーの仕様上サイクルしにくいため、ラティオスと同時選出はできるだけ避けていた。その結果選出率は最も低い6位であった。

 

選出

基本:ラティオス+@2

例外

トドロクツキ入 ⇛ テツノワダチ+@2

エカシラオオニューラ ⇛ テツノワダチ+@2

 

@2枠

炎オーガポン入 ⇛ 炎ケンタロス

ブリジュラス入 ⇛ サンダー

ウーラオス入 ⇛ マリルリ or サンダー

ディンルー入 ⇛ マリルリ

キラフロル or テツノツツミ入 ⇛ カビゴン

グライオン or ドヒドイデ入 ⇛ カビゴン

 

重い相手 

極めて重い

・ 瞑想持ちエスパータイプラティアス、クエスパトラ、クレセリアなど)

・ ラウドボーン

・ 雨イダイトウ

ガオガエン

・ バトン構築

普通に重い

・ 電磁波たたりめハバタクカミ

・ 水オーガポン

・ ステロふきとばしディンルー

・ オオニューラ

・ 腹太鼓マリルリ



後語り

長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。

今のSVの環境は強いポケモンが決まっていて、それらのポケモンをどううまく使うかというゲームになっているように思えますが、それらのポケモンを使わずメタる側で目標を達成でき、満足できる結果となりました。

今後も自分の好きなポケモンでオリジナルの構築を組み、最終3桁(できれば3桁前半)を目指して頑張りたいと思います。

もし質問等ありましたら是非是非、twitter(@HenachocoPoke)のDMまでご連絡下さい。

【ポケモンSV シングルS7 最終905位】ロック型トドロクツキ軸サイクル構築

 

終結

TN ブージャム

最終順位 905位

最終レート1855

はじめに

はじめまして。へなちょこトカゲ(TN ブージャム)です。今回目標としていた最終3桁順位をSVで初めて達成することができたので記念に構築記事をまとめました。初めての執筆で至らぬ点も多いと思いますが、少しでも目を通して頂けますと幸いです。

コンセプト

・ トドロクツキを活躍させる

・ トドロクツキでヘイラッシャ、キョジオーン等の受けポケモンをはめ倒す

私の構築のコンセプトとして、いつも変わった型のポケモンを軸としたオリジナルの構築を組むことを心掛けています。今回のパーティーではHBくらいつく+ワイドブレイカー型のトドロクツキを軸としたサイクル構築がコンセプトになっています。

 

構築経緯

はじめにHBトドロクツキをベースとして構築を組み始めた。このトドロクツキの強みは通常のアタッカートドロクツキが苦手とするヘイラッシャ、キョジオーンをくらいつくで捕えて倒す、もしくはTOD勝ちに持ち込むことが可能な点にある。

また環境トップのカイリューに対しても、現環境のほとんどのカイリューに対面で勝つことが可能である。一方、攻撃技が悪、龍のみであるためフェアリータイプには何もできないことが大きな弱点である。

そのため弱点のフェアリータイプを起点にできるウルガモスを積みエースとすることにした。次にトドロクツキ、ウルガモスでは突破が難しいマリルリ、セグレイブに対抗できるHB水ロトムを3体目とし、チオンジェン、キノガッサの受けとしてクッションになれるモロバレルを4体目とした。ここまでで重いハバタクカミ、パオジアンに強く出れるハッサムを5体目とし、最後に電気の一貫が切れる地面枠かつ重めなテツノドクガ、ウルガモス、コノヨザルへの対策としてドオーを6体目とした。

軸となっているトドロクツキがフェアリーに圧倒的に弱いため、毒炎鋼によってフェアリーに対抗できる構築を意識した。

 

個体紹介


トドロクツキ@隠密マント

特性:古代活性
性格:腕白
テラスタイプ:飛行

技構成:ワイドブレイカー/くらいつく/挑発/羽休め

調整:H244 A4 B252 D4 S4 
H :奇数最大
B:最大
S:準速セグレイブ抜き

今回の構築の軸。S3から使い続けている相棒枠。耐久に多く振ることでヘイラッシャ、キョジオーンなどの受けポケモンカイリュー、イーユイに強く出られる。

・ 対ヘイラッシャ、キョジオーンなどの受けポケ

アタッカートドロクツキに受け出しされるヘイラッシャ、キョジオーン、ドヒドイデなどの受けポケモンをくらいつくで捕獲し倒す、もしくはTODに持ち込んで勝てることが強み。

ヘイラッシャ、キョジオーンに多い食べ残し持ちであればくらいつくで捕獲、挑発で変化技を妨害、ワイドブレイカーでAを下げつつ羽休めで粘ってTOD勝ちすることができる。地割れ対策としてテラスタルは飛行を採用。攻撃技のPPを枯らせたあとは相手を倒さず、変化技を打たせ続けてTOD勝ちする試合が多くあった。吹き飛ばしがないディンルーもこの方法でTOD勝ちすることができる。

これらの相手がフェアリーテラスであれば倒すことが難しいが、テラスタルを切られる前にワイドブレイカーでAが下げられていれば、急所を連発されない限りTOD勝ちすることができた。

この子のおかげで多くのヘイラッシャを餌にTOD勝ちを量産することができた。

・ 対カイリュー

一般的に物理耐久が低いトドロクツキを神速で縛れるためカイリューが有利と考えられるが、このHBワイドブレイカー型であればカイリューに強く出られた。

Sに努力値を振らなくても現環境のほとんどのカイリューにSが勝っているため、上からワイドブレイカーが入れば対面で勝つことができる。ノーマルテラス鉢巻神速型もワイドブレイカーと羽休めで粘り勝ちが可能 (急所負けすることもあり)。不利なことを察して、羽休めで体力を回復してから裏に引こうとするカイリューにはくらいつくが深く刺さった。

フェアリーテラス型のカイリューには何もできないがほとんどマッチングしなかった。逆鱗持ちにはこちらのテラスタルを切る必要があるが、初手から逆鱗を打たれることはほとんどなかったため基本的にはテラスタルを切らずに多くのカイリューを処理することができた。

・ 対イーユイ

イーユイへの受けとしても安定しており、キョジオーン対策として持っている隠密マントのおかげで噴煙による火傷、悪の波動による怯みに臆することなく受け出しができた。唯一、悪テラスの控えめメガネ型には受けきれず負けた。

もちろんイーユイに多いフェアリーテラバーストには警戒が必要であったが、フェアリーテラスであれば裏で処理できるような選出を心がけた。

相手から見えない勝ち筋をもち、最も活躍したポケモンであった。しかしフェアリータイプに弱く、裏でフェアリーの対策を徹底しなければ勝ち越すことが難しかった。またくらいつくを意図せぬ相手に当てた瞬間負けた試合も多くあったため、扱いがかなり難しいと感じた。カイリュー入りのパーティーにはほとんど選出していたため選出率は最も高い1位。

 

ウォッシュロトム@ゴツゴツメット

特性:浮遊
性格:図太い
テラスタイプ:フェアリー

技構成:放電/ハイドロポンプ/イカサマ/鬼火

調整:H252 B252  C4

トドロクツキの天敵であるセグレイブ、パオジアン、マリルリの対策として採用した物理受け。

技構成はパオジアン、マリルリ、ヘイラッシャに居座るためかつ、よく受け出されるハバタクカミへの麻痺を狙って放電を採用。ディンルー、イダイナキバ、カバルドンへの打点としてハイドロポンプを採用。残りは迷ったがセグレイブに積まれると即負けするためイカサマを、パオジアン、ガブリアス、テツノカイナを受けるために鬼火を採用した。

構築上にフェアリータイプがおらずセグレイブ、ガブリアスのドラゴン技が重かったためテラスタイプはフェアリーとした。

ハイドロポンプ、鬼火を当てれば強かったがそれらを外すことで負ける展開が多かったため、この子の調子が勝率に大きく寄与していた。選出率 3位。

 

ハッサム@オボンの実

特性:テクニシャン
性格:意地っ張り
テラスタイプ:水

技構成:バレットパンチ/蜻蛉返り/泥棒/テラバースト

調整:H244 A252 B12

H:偶数最大 (カタストロフィでオボン発動)
A:最大
B:余り

フェアリーかつパオジアン対策として入った物理アタッカー。フェアリーテラスタルでトドロクツキが倒された後、バレットパンチで処理できる点が強かった。

構築的にサーフゴーが選出されやすかったため努力値をHAとし泥棒を採用した結果、受け出されるサーフゴーを処理することができ勝率がかなり上がった。またこの環境では水テラバーストが読まれにくく、構築単位で重いウルガモスやテツノドクガを一撃で落としてくれることが多々あった。

しかし肝心のパオジアンとの対面は難しく、テラスタルを切られて打ち負けることが多かった。特に鉢巻悪テラス型には一撃で倒され、そのまま負けることが何度かあった。HBベースでテラスタイプは悪の方がパオジアンの対策には適していたと思う。選出率は2位。

 

ウルガモス@食べ残し

特性:炎の身体
性格:臆病
テラスタイプ:ドラゴン

技構成:炎の舞/テラバースト/蝶の舞/身代わり

調整:H252 B212 S44

H:16n (食べ残し回復量最大)
S:1蝶舞で最速テツノツツミ抜き
B:残り

構築の抜きエース枠。環境に多いチオンジェンやマジカルフレイム持ちハバタクカミを起点にするために身代わり食べ残し型にした。

流行りの炎の舞ワンウエポン型と異なり、炎水ドラゴンタイプに止められないようにテラバースト持ちのドラゴンテラスとした。ドラゴンテラスと身代わりにより、ハバタクカミやテツノツツミ、サーフゴー、ロトムなど多くの特殊アタッカーを起点にすることができ強かった。

しかしステルスロックにはとことん弱く、カイリューも苦手なため選出できる機会が少なかった。ディンルーがいるとできる限り選出しないようにしていたため選出率は6位。パーティーから外すことも検討したが他で鋼サザンドラに勝てるポケモンがいないため最後まで頑張ってもらった。

 

モロバレル@突撃チョッキ

特性:再生力
性格:控えめ
テラスタイプ:炎

技構成:ギガドレイン/ヘドロ爆弾/クリアスモッグ/テラバースト

調整:B252 C252 D4

チオンジェン、キノガッサ対策枠かつ毒びし回収要因。サイクルを回す上で面倒なチオンジェン、キノガッサに後出しできるため採用。逆にキノコのほうし読みで受けだしてくるチオンジェンをいくつも処理してくれた。

努力値をBCに振ることでディンルー、ヘイラッシャ、マリルリに強く出られ、チョッキを持たせることでテツノツツミにも受け出しができた。

モロバレルに対して身代わりを打たれることがかなり多く、無駄に相手のHPを削って得することが多々あった。

モロバレルのおかげで選出されやすいサーフゴーに一矢報いるため、炎テラスでテラバーストを採用した。またカイリュー対面で龍舞を積まれることが辛かったのでクリアスモッグを採用した。これらの副産物として、炎テラスを切ればミラー対面に強く、パオジアンやウルガモスを止めることもできて意外と使い勝手よかった。

しかしやはりテラスタルを切らない限りサーフゴー等の鋼に打点がなく、火力も高くはないため役割対象以外には打ち勝てない点が弱かった。チオンジェンにも毒テラスを切られると引くしかない点がいまいちだった。

基本的にはチオンジェン、キノガッサ入に選出していたため選出率は5位。

 

ドオー@メンタルハーブ

特性:天然
性格:慎重
テラスタイプ:悪

技構成:地震/毒突き/毒毒/自己再生

調整:H124 A100 B244 D36 S4

調整は下記URLのかもねぎなべさんのS6構築記事を参考とさせて頂きました。

http://blog.livedoor.jp/tbh_poke_oka-sm63/archives/49268817.html

地面枠かつ特殊受けかつ毒びし回収要因。上記5体で重いテツノドクガ、ウルガモスの対策ができる地面枠を探した結果天然ドオーに行き着いた。

また挑発持ちコノヨザルに負けることが多かったため、メンタルハーブを持たせることで安定して処理できるようになった。そのついででカイリューのアンコールを無視して毒毒を入れられる動きも強かった。テラスタイプはハバタクカミのサイコショックやクエスパトラを意識して悪テラスとした。

特殊受けではあるが飛行サーフゴー、鋼サザンドラには打点がなく、イーユイにも火力や怯みで押し切られる点が弱く感じた。選出率は4位。


重い相手

・ セグレイブ
⇛ テラスタルを切られることが多く、対面で勝てるポケモンがいない。ロトムイカサマ+ゴツメダメで相打ちを狙っていた。

ガブリアス
⇛ 鉢巻逆鱗が受からない。ロトムでフェアリーテラスを切らされることが多々あった。

・ パオジアン
ロトムハッサムの2体で見ていたが、テラスタルを切られると受けきれないことが多くあった。

・ テツノドクガ
⇛ ドオーで受ける、もしくはウルガモスハッサムでテラスタルを切って処理する必要があり、対応が難しかった。

・ 悪テラス眼鏡イーユイ
⇛ 誰も受けられない。サイクルを回せず負けた。

・ 鋼サザンドラ

⇛ 眼鏡型も身代わり型もウルガモス以外倒すことができない。一度だけドオーで眼鏡型のPPを枯らせて勝ったことはあった。

後語り

長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。今作で最も好きなトドロクツキを使ってSV初の最終3桁を達成でき個人的には満足の結果となりました。

しかしこの記事を執筆している中で改めて構築の弱点が浮き彫りになり、まだまだ改善の余地があるとも感じました。

そんな反省を活かしつつ、今後も自分の好きなポケモンでオリジナルの構築を組み、最終3桁(できれば3桁前半)を目指して頑張りたいと思います。

質問等ありましたら是非是非、twitter(@HenachocoPoke)のDMまでご連絡下さい。