【ポケモンSV シングルS7 最終905位】ロック型トドロクツキ軸サイクル構築

 

終結

TN ブージャム

最終順位 905位

最終レート1855

はじめに

はじめまして。へなちょこトカゲ(TN ブージャム)です。今回目標としていた最終3桁順位をSVで初めて達成することができたので記念に構築記事をまとめました。初めての執筆で至らぬ点も多いと思いますが、少しでも目を通して頂けますと幸いです。

コンセプト

・ トドロクツキを活躍させる

・ トドロクツキでヘイラッシャ、キョジオーン等の受けポケモンをはめ倒す

私の構築のコンセプトとして、いつも変わった型のポケモンを軸としたオリジナルの構築を組むことを心掛けています。今回のパーティーではHBくらいつく+ワイドブレイカー型のトドロクツキを軸としたサイクル構築がコンセプトになっています。

 

構築経緯

はじめにHBトドロクツキをベースとして構築を組み始めた。このトドロクツキの強みは通常のアタッカートドロクツキが苦手とするヘイラッシャ、キョジオーンをくらいつくで捕えて倒す、もしくはTOD勝ちに持ち込むことが可能な点にある。

また環境トップのカイリューに対しても、現環境のほとんどのカイリューに対面で勝つことが可能である。一方、攻撃技が悪、龍のみであるためフェアリータイプには何もできないことが大きな弱点である。

そのため弱点のフェアリータイプを起点にできるウルガモスを積みエースとすることにした。次にトドロクツキ、ウルガモスでは突破が難しいマリルリ、セグレイブに対抗できるHB水ロトムを3体目とし、チオンジェン、キノガッサの受けとしてクッションになれるモロバレルを4体目とした。ここまでで重いハバタクカミ、パオジアンに強く出れるハッサムを5体目とし、最後に電気の一貫が切れる地面枠かつ重めなテツノドクガ、ウルガモス、コノヨザルへの対策としてドオーを6体目とした。

軸となっているトドロクツキがフェアリーに圧倒的に弱いため、毒炎鋼によってフェアリーに対抗できる構築を意識した。

 

個体紹介


トドロクツキ@隠密マント

特性:古代活性
性格:腕白
テラスタイプ:飛行

技構成:ワイドブレイカー/くらいつく/挑発/羽休め

調整:H244 A4 B252 D4 S4 
H :奇数最大
B:最大
S:準速セグレイブ抜き

今回の構築の軸。S3から使い続けている相棒枠。耐久に多く振ることでヘイラッシャ、キョジオーンなどの受けポケモンカイリュー、イーユイに強く出られる。

・ 対ヘイラッシャ、キョジオーンなどの受けポケ

アタッカートドロクツキに受け出しされるヘイラッシャ、キョジオーン、ドヒドイデなどの受けポケモンをくらいつくで捕獲し倒す、もしくはTODに持ち込んで勝てることが強み。

ヘイラッシャ、キョジオーンに多い食べ残し持ちであればくらいつくで捕獲、挑発で変化技を妨害、ワイドブレイカーでAを下げつつ羽休めで粘ってTOD勝ちすることができる。地割れ対策としてテラスタルは飛行を採用。攻撃技のPPを枯らせたあとは相手を倒さず、変化技を打たせ続けてTOD勝ちする試合が多くあった。吹き飛ばしがないディンルーもこの方法でTOD勝ちすることができる。

これらの相手がフェアリーテラスであれば倒すことが難しいが、テラスタルを切られる前にワイドブレイカーでAが下げられていれば、急所を連発されない限りTOD勝ちすることができた。

この子のおかげで多くのヘイラッシャを餌にTOD勝ちを量産することができた。

・ 対カイリュー

一般的に物理耐久が低いトドロクツキを神速で縛れるためカイリューが有利と考えられるが、このHBワイドブレイカー型であればカイリューに強く出られた。

Sに努力値を振らなくても現環境のほとんどのカイリューにSが勝っているため、上からワイドブレイカーが入れば対面で勝つことができる。ノーマルテラス鉢巻神速型もワイドブレイカーと羽休めで粘り勝ちが可能 (急所負けすることもあり)。不利なことを察して、羽休めで体力を回復してから裏に引こうとするカイリューにはくらいつくが深く刺さった。

フェアリーテラス型のカイリューには何もできないがほとんどマッチングしなかった。逆鱗持ちにはこちらのテラスタルを切る必要があるが、初手から逆鱗を打たれることはほとんどなかったため基本的にはテラスタルを切らずに多くのカイリューを処理することができた。

・ 対イーユイ

イーユイへの受けとしても安定しており、キョジオーン対策として持っている隠密マントのおかげで噴煙による火傷、悪の波動による怯みに臆することなく受け出しができた。唯一、悪テラスの控えめメガネ型には受けきれず負けた。

もちろんイーユイに多いフェアリーテラバーストには警戒が必要であったが、フェアリーテラスであれば裏で処理できるような選出を心がけた。

相手から見えない勝ち筋をもち、最も活躍したポケモンであった。しかしフェアリータイプに弱く、裏でフェアリーの対策を徹底しなければ勝ち越すことが難しかった。またくらいつくを意図せぬ相手に当てた瞬間負けた試合も多くあったため、扱いがかなり難しいと感じた。カイリュー入りのパーティーにはほとんど選出していたため選出率は最も高い1位。

 

ウォッシュロトム@ゴツゴツメット

特性:浮遊
性格:図太い
テラスタイプ:フェアリー

技構成:放電/ハイドロポンプ/イカサマ/鬼火

調整:H252 B252  C4

トドロクツキの天敵であるセグレイブ、パオジアン、マリルリの対策として採用した物理受け。

技構成はパオジアン、マリルリ、ヘイラッシャに居座るためかつ、よく受け出されるハバタクカミへの麻痺を狙って放電を採用。ディンルー、イダイナキバ、カバルドンへの打点としてハイドロポンプを採用。残りは迷ったがセグレイブに積まれると即負けするためイカサマを、パオジアン、ガブリアス、テツノカイナを受けるために鬼火を採用した。

構築上にフェアリータイプがおらずセグレイブ、ガブリアスのドラゴン技が重かったためテラスタイプはフェアリーとした。

ハイドロポンプ、鬼火を当てれば強かったがそれらを外すことで負ける展開が多かったため、この子の調子が勝率に大きく寄与していた。選出率 3位。

 

ハッサム@オボンの実

特性:テクニシャン
性格:意地っ張り
テラスタイプ:水

技構成:バレットパンチ/蜻蛉返り/泥棒/テラバースト

調整:H244 A252 B12

H:偶数最大 (カタストロフィでオボン発動)
A:最大
B:余り

フェアリーかつパオジアン対策として入った物理アタッカー。フェアリーテラスタルでトドロクツキが倒された後、バレットパンチで処理できる点が強かった。

構築的にサーフゴーが選出されやすかったため努力値をHAとし泥棒を採用した結果、受け出されるサーフゴーを処理することができ勝率がかなり上がった。またこの環境では水テラバーストが読まれにくく、構築単位で重いウルガモスやテツノドクガを一撃で落としてくれることが多々あった。

しかし肝心のパオジアンとの対面は難しく、テラスタルを切られて打ち負けることが多かった。特に鉢巻悪テラス型には一撃で倒され、そのまま負けることが何度かあった。HBベースでテラスタイプは悪の方がパオジアンの対策には適していたと思う。選出率は2位。

 

ウルガモス@食べ残し

特性:炎の身体
性格:臆病
テラスタイプ:ドラゴン

技構成:炎の舞/テラバースト/蝶の舞/身代わり

調整:H252 B212 S44

H:16n (食べ残し回復量最大)
S:1蝶舞で最速テツノツツミ抜き
B:残り

構築の抜きエース枠。環境に多いチオンジェンやマジカルフレイム持ちハバタクカミを起点にするために身代わり食べ残し型にした。

流行りの炎の舞ワンウエポン型と異なり、炎水ドラゴンタイプに止められないようにテラバースト持ちのドラゴンテラスとした。ドラゴンテラスと身代わりにより、ハバタクカミやテツノツツミ、サーフゴー、ロトムなど多くの特殊アタッカーを起点にすることができ強かった。

しかしステルスロックにはとことん弱く、カイリューも苦手なため選出できる機会が少なかった。ディンルーがいるとできる限り選出しないようにしていたため選出率は6位。パーティーから外すことも検討したが他で鋼サザンドラに勝てるポケモンがいないため最後まで頑張ってもらった。

 

モロバレル@突撃チョッキ

特性:再生力
性格:控えめ
テラスタイプ:炎

技構成:ギガドレイン/ヘドロ爆弾/クリアスモッグ/テラバースト

調整:B252 C252 D4

チオンジェン、キノガッサ対策枠かつ毒びし回収要因。サイクルを回す上で面倒なチオンジェン、キノガッサに後出しできるため採用。逆にキノコのほうし読みで受けだしてくるチオンジェンをいくつも処理してくれた。

努力値をBCに振ることでディンルー、ヘイラッシャ、マリルリに強く出られ、チョッキを持たせることでテツノツツミにも受け出しができた。

モロバレルに対して身代わりを打たれることがかなり多く、無駄に相手のHPを削って得することが多々あった。

モロバレルのおかげで選出されやすいサーフゴーに一矢報いるため、炎テラスでテラバーストを採用した。またカイリュー対面で龍舞を積まれることが辛かったのでクリアスモッグを採用した。これらの副産物として、炎テラスを切ればミラー対面に強く、パオジアンやウルガモスを止めることもできて意外と使い勝手よかった。

しかしやはりテラスタルを切らない限りサーフゴー等の鋼に打点がなく、火力も高くはないため役割対象以外には打ち勝てない点が弱かった。チオンジェンにも毒テラスを切られると引くしかない点がいまいちだった。

基本的にはチオンジェン、キノガッサ入に選出していたため選出率は5位。

 

ドオー@メンタルハーブ

特性:天然
性格:慎重
テラスタイプ:悪

技構成:地震/毒突き/毒毒/自己再生

調整:H124 A100 B244 D36 S4

調整は下記URLのかもねぎなべさんのS6構築記事を参考とさせて頂きました。

http://blog.livedoor.jp/tbh_poke_oka-sm63/archives/49268817.html

地面枠かつ特殊受けかつ毒びし回収要因。上記5体で重いテツノドクガ、ウルガモスの対策ができる地面枠を探した結果天然ドオーに行き着いた。

また挑発持ちコノヨザルに負けることが多かったため、メンタルハーブを持たせることで安定して処理できるようになった。そのついででカイリューのアンコールを無視して毒毒を入れられる動きも強かった。テラスタイプはハバタクカミのサイコショックやクエスパトラを意識して悪テラスとした。

特殊受けではあるが飛行サーフゴー、鋼サザンドラには打点がなく、イーユイにも火力や怯みで押し切られる点が弱く感じた。選出率は4位。


重い相手

・ セグレイブ
⇛ テラスタルを切られることが多く、対面で勝てるポケモンがいない。ロトムイカサマ+ゴツメダメで相打ちを狙っていた。

ガブリアス
⇛ 鉢巻逆鱗が受からない。ロトムでフェアリーテラスを切らされることが多々あった。

・ パオジアン
ロトムハッサムの2体で見ていたが、テラスタルを切られると受けきれないことが多くあった。

・ テツノドクガ
⇛ ドオーで受ける、もしくはウルガモスハッサムでテラスタルを切って処理する必要があり、対応が難しかった。

・ 悪テラス眼鏡イーユイ
⇛ 誰も受けられない。サイクルを回せず負けた。

・ 鋼サザンドラ

⇛ 眼鏡型も身代わり型もウルガモス以外倒すことができない。一度だけドオーで眼鏡型のPPを枯らせて勝ったことはあった。

後語り

長くなりましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。今作で最も好きなトドロクツキを使ってSV初の最終3桁を達成でき個人的には満足の結果となりました。

しかしこの記事を執筆している中で改めて構築の弱点が浮き彫りになり、まだまだ改善の余地があるとも感じました。

そんな反省を活かしつつ、今後も自分の好きなポケモンでオリジナルの構築を組み、最終3桁(できれば3桁前半)を目指して頑張りたいと思います。

質問等ありましたら是非是非、twitter(@HenachocoPoke)のDMまでご連絡下さい。